【医療法人寿芳会 芳野病院 経営企画室長 園田直則】
私たち芳野病院が、地域包括ケア病棟を開設して1年余りが経過しました。この病床転換を含むさまざまな取り組みにより、今年3月の決算では非常に良い結果を収めることができました。この4月からは地域医療構想がスタートし、医療の世界は大きく動き始めています。「持続可能な社会保障制度」の掛け声の下、2025年、35年に向けた制度改革は、私たちが考えている以上に大胆に実施されるという前提で考えるべきです。その中で変化しないことはリスクでしかなく、逆に言えば、今が大きなチャンスととらえて行動する時期とも言えます。
■変化しないことはリスクである
当院は北九州市の北西部、若松区に位置するケアミックス型の病院です(一般106床、療養37床)。若松区の人口は約8万5000人。市中心部である小倉北区や八幡製鉄所で知られる八幡東区へのアクセスも非常に便利なので、地元完結で医療を考える必要はありませんが、病院近隣は高齢化率が30%を超えており、政令指定都市の中では「人口減少・少子化・高齢化」の先頭を走っているような地域です。
次回配信は6月25日5:00を予定しています
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