■総合体制加算1、化学療法の要件に見直しの余地?
総合入院体制加算は、総合的かつ専門的な急性期医療を、24時間体制で提供する病院などの評価。14年度改定で、要件が厳しい同加算1(一日240点)と、14年度改定前と同じ要件の同加算2(同120点)の2区分に見直された。
厚生労働省によると、今年5月時点で同加算1を4施設、同加算2を311施設がそれぞれ届け出ている。
同加算1の要件は、年間の実績で、「人工心肺を用いた手術40件以上」や「化学療法4000件以上」といった6項目の基準をすべて満たすことなど。同加算2では、6項目の基準を満たすことが「望ましい」とされている。
調査で、同加算2を届け出ている病院に6項目の実績を聞いたところ、回答施設の25%超が5項目をクリアしており、化学療法のみが基準を満たさないケースが最も多かった =グラフ1、クリックで拡大= 。
分科会では嶋森好子委員(東京都看護協会長)が、化学療法ががん専門病院などでも多く実施されることから、その基準には見直しの余地があると指摘した。
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