特定機能病院は、1992年の医療法改正に伴って新設された。現在、全国に84施設あり、その大半が大学病院本院だ。高度医療の提供だけでなく、医療技術の開発や人材の育成も担っており、▽病床数400床以上▽診療科が原則15科以上▽医師配置基準の半数以上が特定の専門医▽紹介率50%以上▽英語論文が年70件以上―などの要件を満たす必要がある。
承認取り消しに先立ち、厚労省は先月上旬、両病院に対して、先進医療の新規患者の受け入れを停止するよう通知した。東京女子医科大病院は、がんのワクチン療法など2種類。群馬大病院は、がんの重粒子線治療や神経変性疾患の遺伝子診断など11種類が対象で、治療が始まっている患者を除き、両病院とも既に受け入れをストップしている。
(残り842字 / 全1337字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】