厚生労働省が病院の利用状況などを把握するために実施している調査「病院報告」では、病床区分ごとの一日平均在院患者数や月末病床利用率などの概数を、毎月公表しています。2013年1月から今年1月まで約2年間の病院に関するデータの推移を見てみます。【佐藤貴彦】
一般・精神で在院患者数などの推移に差-データで見る病院報告(2)
■病院病床も平均患者も減少傾向
これまでに公表されている今年1月分までの調査結果(昨年1月分以降は概数)によると、病院の総病床数は156万9655床で、このうち一般病床が89万4686床(57.0%)、精神病床が33万7959床(21.5%)、医療療養病床が26万8660床(17.1%)、介護療養病床が6万357床(3.8%)などです。
病院の総病床数の約2年分の推移を見ると、減少傾向が続いており、昨年1月と比べ3848床、13年1月と比べ7950床、それぞれ減っています。
病院が毎月報告する月間在院患者延数と、その月の日数から算出する一日平均在院患者数は今年1月、126万7747人でした。
過去2年ほどの推移 =グラフ1、クリックで拡大= を見ると、毎年2月に増える傾向が見られるものの、少しずつ減少しています。
今年1月の一日平均在院患者数は、前月と比べると1万5233人増えた一方で、昨年1月と比べ1046人、13年1月と比べ1万2038人減りました。
※第2回では病床区分ごとに、病院の病床数と病床利用率や平均在院日数がどのような関係にあるのかを見ます。
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