学研ココファンホールディングス(学研ココファンHD)は、高齢者住宅の企画・設計やコンサルティングなどを手掛けるシスケアグループを子会社化した。買収額は非公開。今後、学研ココファンHDでは、今回の買収を契機に、新規拠点の開設やM&A(企業の合併・買収)を加速させ、2020年9月期にはグループ全体の売り上げを500億円まで拡大することを目指す。【ただ正芳】
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シスケアグループは、建築設計事務所エス・ピー・エーと、その子会社で高齢者住宅・福祉施設の開設支援やマーケティング事業を手掛けるシスケアで構成されている。 シスケアグループを子会社化した理由について、学研ココファンHDは、「開設コンサルティングの実績が豊富なシスケアグループを傘下に入れることで、さらなる拠点開設スピードの引き上げを目指すため」(小早川仁社長)と説明。具体的な方針としては、現在、約80拠点あるサービス付き高齢者向け住宅などについて、新規開設とM&Aの促進などによって、20年9月期には棟数換算で250-300棟、戸数換算で約1万5000戸まで増やす方針という。 また、保育園など子育て支援部門の拠点開設も強化される見通しで、約105億円(13年9月期)の学研ココファンHD全体の売り上げは、20年9月期には約5倍の500億円まで拡大することを目指している。 ■M&Aや海外展開などを強化へ シスケアグループの子会社化を発表した小早川社長は、売り上げ500億円を達成するための今後の方針として、▽拠点の開発スピードの超加速▽西日本での活動の強化▽海外展開スタート▽新規事業の展開▽M&A―の5つを提示した。
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