「医師に怒鳴られた」「治療が不適切だったのでは」-。愛知県医師会の医療安全支援センター(苦情相談センター)には、連日、患者やその家族から電話が掛かってくる。センターは医療法により各都道府県に設置されているが、愛知県の場合が独特なのは、診療領域ごとに医師が苦情対応を担当していること。必要な場合には、医師が患者や苦情先の医療機関に直接電話し、こんがらがったコミュニケーションをほぐしていく。医学的な妥当性を丁寧に説くこともあれば、医療機関側に注意を促すこともある。「ドクターからドクターに言うのは、やっぱり違う」。今年6月までセンター事業を担当していた大輪芳裕理事は、医師を中心とした仕組みの特長を説明する。【大島迪子】
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