【一般財団法人神奈川県警友会けいゆう病院認定看護管理者・看護部長 近藤美知子】
けいゆう病院は、神奈川県の横浜西部医療圏に位置し、410床を有する一般急性期の総合病院で、入院基本料7対1を取得している。地域医療支援病院として中等症の患者を常時受け入れる1-2次救急医療を主体に、地域住民から信頼されている周産期医療と、神奈川県がん診療連携指定病院としてがん医療と緩和医療にも力を注いでいる。入院患者の40%が70歳以上であり、重症化・複雑化した疾病を抱える高齢患者が多く、看護必要度も15%以上である。
そのような中、「新人看護師は『2年で一人前』という手厚い指導と支援を受けているが、中堅看護師は何を支援してもらえるのか?」という意見があり、新人看護師への教育指導および看護業務上の責任と、業務量の負荷による中堅看護師のモチベーション低下がうかがえた。専門的な実践力がある中堅看護師の育成と定着は、病院や看護部の理念を達成するうえで重要な課題であり、女性としてのライフサイクルを考慮した働きやすい労働環境と、「なりたい自分」へのキャリアアップのための支援体制づくりが必要だった。
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