数字だけで言えば介護は、他にはないほど有望な存在だ。既に家電小売りをしのいでいる市場規模(約9兆円、2012年段階)が、20年には約20兆円にまで成長するのだから。ところが、その介護市場では、過去最多のペースで事業所の倒産が続いている。その上、離職率は17%(12年度、介護労働安定センター調査)。成長必至の市場で、なぜ、こんなことが起こっているのか―。シリーズ「尖った介護経営」では、業界の常識や習慣にとらわれず、業績を上げる経営者らの足跡を紹介することで、介護とビジネスを両立させるための道標を探る。まず、ショートステイの利用率が120%超を誇る社会福祉法人「あかね」(兵庫県尼崎市)にスポットを当てる。【ただ正芳】
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