【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高】
■現在のDPCはベターな制度であり、ベストではない
前回、誤嚥性肺炎が医学的観点から早期離床・退院を促せるような疾患ではなく、効率的な病床利用を単純に追求できないことが、データを通じて見えてきた。また、多くの症例数を診ている施設が、誤嚥性肺炎の入院期間2である20日前後に集中していた。
誤嚥性肺炎については、入院期間2より在院日数を短くコントロールしようとするインセンティブがないほか、入院早期に医療資源を大量投入し、徐々に医療資源投入量が少なくなるような疾患ではない。このような疾患は、階段状に逓減していく診療報酬制度であるDPCとは、果たして適合するのかどうかを検討した。
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