【安部和彦(国際医療福祉大大学院准教授、税理士)】
医療機関にまつわる税制上のトピックを解説してきたが、3回目は、医療機関における事業承継の問題を取り上げる。
事業承継とは一般に、現経営者が次世代の経営者に経営ノウハウ等を移転させることをいう。事業承継というととかく、自社株や事業用資産の移転と、その相続税の課税・相続税対策に目を奪われがちであるが、現経営者がこれまでに築いてきた経営理念やノウハウ等の承継こそが、円滑な事業承継には欠かせないものである。これは医療機関の事業承継においても同じであろう。
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