【江別市立病院総合内科 濱口杉大】
江別市立病院でわたしはまず、一人の内科医として働き、少しずつ病院スタッフと仲良くなりながら、研修医を迎える環境を整えていきました。しかし全く無名の市立病院に、いきなり研修医が集まるわけはありません。今回は、当院の総合内科が発展するために考え、実践してきた「研修医が集まる魅力ある真の総合内科とは何か」を考察し、そのために取り組んできたことを紹介します。
こうした教育環境は魅力的であり、さらに研修医が集まるという正のサイクルを生むことになります。そのような施設に共通しているのは、「組織としての教育」だと思っています。ある一人の医師について学ぶという従来のやり方ではなく、組織としてある程度統制された教育技法を持っており、カンファレンス室とベッドサイドの両方で教育を行っています。そのようなことが効果を生んでいると考えます。
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