【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高】
■入院患者の確保をDPCデータから見てみる
前回の連載では、急性期トップランナー病院では、在院日数が減っても病床回転率が高まっていて、延べ入院患者数は増加していたことを示した。それをDPC算定病院全体のマクロデータから検証し、DPC機能評価係数2の効率性指数の向上が、延べ在院日数の増加に貢献している傾向を見た=グラフ1=。
一方で、在院日数を短くしたら、ベッドが空いてしまったというDPC病院の話もよく聞く。それが一過性ではなく、持続するのは、地域の急性期患者の需要に対して、自院のベッドの供給が多いという「過供給」の状態と言える。改善するには、急性期需要に対応した自院DPC病床数の適正化が必要となってくる。
今回は視点を少し変えて、前回に引き続き入院患者確保戦略を考えてみたい。
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