【フロンティアファーマシー ファーマシー事業部長 前田桂吾】
現在、在宅医療について議論していても、話がかみ合わないことがあります。それは、一口に「在宅医療」と言っても、そこにたくさんの意味が込められているからではないでしょうか。がん末期など医療依存度が高い患者さんの自宅から、介護者がいないために在宅医療サービスを受けざるを得ない高齢者の自宅、そして老人福祉施設まで、さまざまな「場」がこの「在宅」という2文字の中に含まれていると思うのです。
薬局は、地域の身近な医療提供施設であり、周辺住民の健康を支える使命があります。これからますます高齢化が進む中、地域には、通院が困難になって在宅で療養されている患者さんや、がん末期で在宅緩和ケアを受けている患者さん、高カロリー輸液や人工呼吸器を使っているような医療依存度の高い患者さんもいらっしゃるようになることが予想されます。今までかかりつけだった患者さんも、そうなるかもしれないということです。
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