【社会保険相模野病院院長 内野直樹】
「真実説明を基本ツールとした病院改革」と題して、当院での取り組みを紹介してきた。最終回は、病院のリーダーの役割と病院は変われる、夢はかなうというテーマで述べたい。
常に真実を説明し、有害事象が起こった場合にも職員を守ろうとする当院での取り組みは、2、3年で少し芽が出て、5、6年で小さな花が咲き、8、10年でしっかり根付いたと思う。今では病院長不要といえる病院になった。職員を守るという考えは、病院管理者のみが要求されるのではない。2年生になれば後輩ができる。3年生には2年分の後輩がいる。当院で働く年数とともに、後輩が増えていく。職員すべてに同僚や部下を守っていくという考えが身につくことが必要だと思う。リーダーとはそんなものではないのだろうか。
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