【To Doビズ代表 篠塚功】
昨夏、透析のクリニックを幾つも経営する医療法人で、医師向けの人事制度を導入しました。最近、その後の運用について尋ねたところ、クリニックを任されている院長先生たちの意識がはっきりと変わってきたそうです。
導入したのは、「役割行動評価」と「業績評価(目標管理)」という非常にシンプルな制度です。
導入にはまず、理事長先生や事務局長さんに、クリニックの院長先生にどのような行動を期待しているのかを尋ねます(医師と管理者の2つの側面から)。
その上で、役割行動評価の要素を決め、それが実行できているかどうかを評価します。また、面接で設定した目標を達成できたかも評価します。
年1回、この評価をめぐって、法人幹部と院長先生が、ミーティングをします(マニュアルにも面接ではなく、「ミーティング」としています)。運用は順調のようで、以前にも増して、院長先生たちが意欲的になったそうです。
ミーティングが適切に行われ、双方のコミュニケーションが良くなった結果ではないでしょうか。
前回説明した人事考課制度の一般的な体系でも、今回のシンプルな体系においても、構築のカギは目標管理制度にあると考えます。
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