【社会医療法人近森会 近森病院臨床栄養部長 宮澤靖】
「NST(栄養サポートチーム)は組織できました。でも、活動がいまいちで…」。全国を周っていると、よく耳にする言葉である。
何とかNSTを立ち上げて活動を始めた。勉強会も毎月実施し、当番で講師を務めている。栄養サポートチーム専門療法士の資格も取得し、他のスタッフは近隣の教育認定施設で、40時間研修を受講してきた。
医師にも働き掛け、多忙の中でも学会認定の医師セミナーを受講してもらった。事務局は栄養科に置き、毎日病棟からたくさんの依頼やコンサルトを頼まれ、早朝から出勤して深夜まで働き、NSTを進めている。
カンファレンスも週に1回開催されるので、準備のために忙しいが、情報を集めている。NST加算もようやく最近、算定できるようになった。しかし、そんな状況は長くは続かなかった。1年も経過すると勉強会参加者は、いつも決まったメンバーばかりが10人前後。1年前なら50人は来ていたのに…。NSTの依頼件数も激減してしまった。
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