【メディプルーブ代表取締役 足立憲】
最終回は、冒頭に「手段の目的化」について書きます。
原価計算は、経営改善のための手段であって、目的ではありません。原価計算の導入を決めた時には、目的があったのに、いつの間にか原価計算自体が目的になっているケースが見られます。誤った計算方法のため、結果を活用できなかったり、管理資料を作っても、病院トップに報告するだけで終わったりしているのかもしれません。
今後、急性期病床の絞り込みが予想され、自院のポジションを再考する病院も出てくるはずです。原価計算を通じて、自院の強み、弱みを定量的に把握できるようにしておくことは、喫緊の課題なのです。
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