【東海大学病院管理学准教授・プライスウォーターハウスクーパース顧問 田中豊】
1.患者にとって良い外来は、医師にとって働きやすい外来
前回、病院経営における外来診療は、入院患者の確保が大きな役割であることを強調しましたが、多くの病院の外来では、各種待ち時間が長く、通院回数も多いことが患者の不満の原因になっています。
患者の不満を解消し、集患力の高い外来をつくらなければ、激化する病院間の患者獲得競争に勝利できません。
一方、人数が限られている医師に効率よく働いてもらい、疲弊させない仕組みをつくることによって、医師を確保しやすくなり、ひいては病院の繁栄につながるという好循環が生まれます。患者にとって良い病院(外来)は、医師にとって働きやすい病院(外来)だと私は考えており、患者と医師の目から見た良い外来を目指すべきだと思います。
(残り2043字 / 全2404字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】