【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高】
現在、日本には8558の病院がある(厚生労働省医療施設動態調査2013年3月末概数)。病院のマーケティングは大きく「患者マーケティング」と「医療者マーケティング」の2つに分けられる。
一方、後者は医師や看護師、薬剤師等の専門職のリクルートであり、近年、特に医師の確保で頭を悩ませているところが多い。医師臨床研修制度が変更される前は、医師が医療機関を選ぶ時、「医局から派遣された」という受動的な理由がほとんどだったが、現在は医師が能動的に選択する割合が高い。
魅力的な病院には、医師をはじめ優秀な職員が集まり、そうでない病院には集まらないという二極分化が進行している。これらの状況を踏まえ、他病院との差別化を図ることで、日本に数多くある病院から自病院を選択してもらえるか―。差別化・魅力づくりの一例として、「ロボット手術」の可能性を考えてみたい。
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