【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高】
DPC/PDPS制度導入から約10年、厚生労働省の思惑通りに在院日数が短縮してきたことは=グラフ1=からも明らかである。今後どこまで短縮するか、各施設は何を目標にしたらよいのか、脳梗塞と「股関節大腿近位骨折」(大腿骨頸部骨折)のデータを基に考えてみたい。また、「病院全体の平均在院日数が短縮したのに、DPC機能評価係数2の在院日数を評価した効率性係数が上がらない」という病院の声をよく聞く。一方、平均在院日数が短く、効率性係数も非常に高い病院もある。そこで、脳神経外科の専門病院(MDC01「神経系疾患」が退院症例の50%以上を占める病院)にフォーカスして、在院日数の指標(MDC別の「全国の平均在院日数」÷「全国の疾患構成に補正した場合の各病院の平均在院日数」)と効率性係数の関係性を見て、その理由を考えてみた。
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