【創造経営センターコンサルティング事業部 齋藤勝美】
ないない尽くしということで、今回は理解して「ない」ことの代表例をご紹介いたします。それは「評価と昇給は一対ではない」ということを理解していないということです。多くの病院では、人事考課や目標管理を導入しています。これに取り組んでいる職員は「これは昇給のため」と受け止めています。また、経営側もそのように考えています。しかしながら、この二つが一対ではないと理解すると、人事考課や目標管理が機能し始めます。
職員にとって、「どうしたら給与が増えるのか」、経営側にとって「どうしたら給与を増やせるのか」という状況を考えてみると、それは給与を増額する原資(モト)が増えた場合です。原資が増えていないにもかかわらず、特定の職員の給与を増額するということは、それ以外の職員の給与を減額するということです。病院全体で考えれば、そういうことになります。
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