病院における普及はこれからの「クラウド」だが、既に医用画像の外部保存を進めている病院がある。【大戸豊】
【寄稿】医療情報とクラウド- サービス内容や対価、保証内容の吟味を
深谷赤十字病院(埼玉県深谷市、506床)では、2011年10月から、画像データの外部保管をスタートさせた。
同院では、04年にPACS※1を導入して以来、08年と11年に院内の画像用サーバーのストレージを増やすなど、更新を行ってきた。
08年には、CTや血管撮影装置(心臓カテーテル検査専用)などモダリティの買い替えに伴い、画像用サーバーを拡張。静止画に加え、動画も扱い始めたことなどにより、データ容量は増加していった。そして、電子カルテ稼働に伴う放射線部門のデジタル化を見据え、11年からバックアップのデータについて、GEヘルスケアジャパンの外部保管サービス「医知の蔵」※2を利用している。
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