【国際医療福祉大学大学院 医療福祉経営専攻 教授 石山麗子】
11月7日に開催された厚生労働省の「ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会」(第5回)で、中間整理の素案が示された。まず、この検討会は何を対象に議論したのかを確認しよう。名称が「ケアマネジメント」から始まるだけに、あたかもケアマネジメント機能について議論する場のように見えるが、実際には介護支援専門員(ケアマネジャー)、なかでも居宅介護支援に焦点化されている。なぜなら、ケアマネジャーに占める比率が最も多く、人材不足感も高いのが居宅介護支援事業所に勤務するケアマネジャー(居宅ケアマネ)だからだ。
素案は第1回に提示された論点4項目に基づいて整理された。
1.ケアマネジャーの業務の在り方
2.人材確保・定着に向けた方策
3.法定研修の在り方
4.ケアマネジメントの質の向上に向けた取り組みの促進
本稿では1の「ケアマネジャーの業務の在り方」について私見を述べる。素案で示された
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次回配信は12月ごろを予定しています
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