【北海道介護福祉道場 あかい花代表 菊地雅洋】
2000年の介護保険制度の創設と同時に介護支援専門員(ケアマネジャー)という資格者が誕生したことによって、日本の福祉の底辺が確実に引き上げられていると思う。現在、日本全国のあらゆる地域にケアマネジャーがいて、利用者への支援に関わっていることによって、生活が成り立っている人、生活の質が向上している人が日本中に存在するからである。
介護保険制度創設前でケアマネジャーが存在していない当時は、身の回りのことで困りごとがあっても、そのことをどこの誰に相談したらよいか分からない高齢者はたくさんいた。そのような人が役所に駆け込んで相談しても、行政各課をたらい回しにされて、結局答えが見つからず、困りごとが解消しないという状態も少なからずあった。しかし、現在は介護問題に関係する身の回りの相談事は、ケアマネジャーが窓口になって受け付けてくれる。そして介護保険制度内のサービスだけではなく、
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