厚生労働省は5日、国の第4期がん対策推進基本計画を評価するための「ロジックモデル」を7道府県が活用していないとする集計結果をがん対策推進協議会に示した。【松村秀士】
ロジックモデルは、2023年3月に閣議決定された第4期がん対策推進基本計画で導入された。国はこの基本計画の進捗状況を適切に把握して管理するため、3年をめどに中間評価を行うこととしている。PDCAサイクルの実効性を確保するためにロジックモデルを活用した総合的な評価を行い、必要に応じてその結果を施策に反映させる。
厚労省では7月、各都道府県のホームページで公表されている都道府県の計画を確認し、計画の基本的事項や評価体制、基本計画との対応について整理・集計した。
それによると、第4期基本計画をベースとして45都道府県が独自のがん対策推進計画を策定していた。計画を策定中の新潟県では24年度中に公表する予定で、石川県も公表に向けて準備中だという。
また、山形と埼玉、福井、長野、三重、兵庫、鳥取、広島、山口、愛媛の10県では医療計画などと一体的に策定されていた。
一方、がん対策推進計画を策定済みの45都道府県のうち、
(残り536字 / 全1022字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】