厚生労働省のワクチン評価に関する小委員会は20日、ピリピリとした痛みや赤い発疹などの症状がある帯状疱疹のワクチンの定期接種化に向けて議論し、「学術的に異論はない」と結論付けた。今後、厚⽣科学審議会予防接種・ワクチン分科会の予防接種基本⽅針部会で具体的な運用を検討する。【渕本稔】
帯状疱疹のワクチンの定期接種化に当たり、この日の小委では、接種年齢の設定についても議論が交わされた。
帯状疱疹ワクチンには生ワクチンと、病原ウイルスのタンパク質を利用して合成する組み換えワクチンがあり、原則50歳以上を対象としているが、生ワクチンの効果は数年から10年程度で減衰するとされている。
そのため委員からは、「50歳で接種すると、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の発症率などがピークを迎える70歳ごろよりも早く効果が減衰してしまう」という意見が出た。
一方、組み換えワクチンについては、
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