文部科学省は17日に開催された医学教育の在り方に関する検討会で、医学部卒業前に実施される診療参加型臨床実習の推進と充実が重要だとする第二次中間取りまとめ案を示した。医師の偏在解消に向けた教育上の方策については、地域枠の医学生を対象とする修学資金貸与制度の充実が最も実効性が高いことから、取りまとめ案への加筆を求める意見が出た。【渕本稔】
診療参加型臨床実習を巡っては、医師ではない医学生が実際の患者に医行為を行うことに対する懸念があり、地域の実施状況にばらつきが見られた。2021年の医師法改正により、一定水準の技能・態度に達していることを担保する共用試験に合格した医学生は23年度から、医師の指導監督の下、同実習の中で医行為を行えることとなった。
医療現場で必要となる診断・治療に関する思考力や対応力を養うために、臨床実習では一定の連続した配属期間が必要となる。大学によっては、
(残り661字 / 全1049字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】