名古屋工業大などの研究チームは、2040年の熱中症搬送者数が10年代に比べて倍増し、救急医療がひっ迫する恐れがあるとする研究成果を発表した。救急医療を維持するために、将来を見据えた体制強化の必要性を指摘している。【渕本稔】
研究チームは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が作成した最も気温上昇が高いシナリオに基づき、世界の平均気温が40年に産業革命前から2度上昇すると仮定。東京都、大阪府、愛知県の気温上昇を予測し、熱中症搬送者数を試算した。
40年の平均気温は、13-19年に比べてこれら3都府県でいずれも約1.6度上昇し、
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