帝国データバンクは17日、医療機関の休廃業・解散が2023年度は過去最多の計709件だったとする調査結果を公表した。診療所での増加が特に目立ち、23年度は580件と全体の8割超を占めた。帝国データでは、経営者の高齢化や後継者の不在が背景にあり、事業を断念する診療所が今後さらに増えると予測している。【兼松昭夫】
調査によると、病院・診療所・歯科医院による休廃業・解散の件数は、23年度には前年度の計517件から37.1%増え、計709件だった。データがある2000年度以降でこれまで最多だった19年度の計561件を148件(26.4%)上回った。
709件の業態ごとの内訳は、病院19件、診療所580件、歯科医院110件。診療所のほか、歯科医院も過去最多だった。
診療所の休廃業・解散は、前年度の421件から37.8%の増と、特に増加が目立つ。
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