麻しんの感染が広がりつつある中、国立感染症研究所は、医療機関に対して、受診する患者に公共交通機関の利用を避けるよう呼び掛けを求めている。16日にまとめた速報データによると、麻しん症例の国内報告数が4月7日時点で22例確認され、23年(28例)を早くも上回るペースで増えている。【渕本稔】
近年、麻しんの排除を達成していた英国や米国でもアウトブレイクが確認されるなど、世界的に症例報告数が増加。日本でも麻しんの排除を達成しているものの、2018年に279例、19年に744例と増えていた。20年以降は新型コロナの感染拡大防止対策などで10例以下となっていたが、新型コロナの5類へ移行を受け、再び麻しんの報告数が目立ってきた。
7日までに国内で報告された22例のうち少なくとも13例は海外渡航歴があり、
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