中央社会保険医療協議会は10日、2024年度の診療報酬改定に向けて外来医療を議論し、再診患者への計画的な医学管理を評価する「外来管理加算」の廃止を支払側の委員が主張した。しかし、診療側はこれにそろって反発した。【兼松昭夫】
中医協がこの日開いた総会では、「かかりつけ医機能」への評価とされる診療報酬の併算定の見直しが論点になり、支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は、外来管理加算について、「非常にあいまいな条件のみで算定でき、評価の妥当性に疑問を持っている」と述べた。
松本委員はまた、外来管理加算と「特定疾患療養管理料」や「生活習慣病管理料」「地域包括診療加算」などとの併算定が認められている現在のルールは、「保険者のみならず患者にとっても理解しがたい」と指摘し、この加算の廃止を主張した。
これに対し、診療側の長島公之委員(日本医師会常任理事)は、「私からすると暴論。全く容認できない。これは、詳細な診察や丁寧な説明という医療行為を全否定するものだ」と強く反発した。
池端幸彦委員(日本慢性期医療協会副会長)も、
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