CBホールディングスは、全国の病院広報事例を集めて共有し、特に優れた広報活動を行う病院を表彰する「病院広報アワード」を開催する。病院経営を“広報”という切り口から考える初めての取り組みだ。企画・運営を中心的に担う「CBニュース編集部」企画室の石川紗友里メンバーに、病院広報アワードの意義や思いなどを聞いた。
-病院広報アワードについて教えてください。
病院広報アワードは、広報誌やホームページ、SNSなどを通して広報活動を行っている全国の病院をたたえ、その中でも優れた取り組みの病院を表彰するイベントです。今回が初めてになります。「CBnews」というメディアを基盤に、病院広報の好事例やノウハウ、病院における広報の重要性を発信しながら、病院広報の活性化に貢献していきます。
-なぜ病院広報が大切なのですか。
地域包括ケアシステムが推進される中、各病院では機能分化が求められています。その先にあるのは地域の医療機関同士の連携です。今後、連携の成否が病院経営に直結していくと考えています。
他の医療機関と連携する際には、自院がどんな病院なのかを外部にしっかり知ってもらわなければなりません。そこで、大切になるのが情報発信です。既に多くの病院では広報媒体を活用した取り組みが多くあります。広報がハブになり、地域連携が進むと考えているからです。
もちろん、広報媒体を通じた情報発信の成否は、集患にも直結するという点からも大切です。
-病院広報アワードでは、どんな視点で広報媒体を評価するのですか。
一番のポイントは、媒体を通じた広報活動が自院の経営と結び付いているのか、ということです。広報媒体を出すということは、例えば、「集患」や「後方支援病院」を増やしたいなど、その先のイメージが、それぞれの病院にはあると考えます。こうした経営戦略のイメージを持ちながら広報媒体を制作しているのかを病院広報アワードでは見ていきます。
他にもデザイン性や継続性なども評価の対象になります。複数の要素を合わせながら優秀賞を選んでいきます。
(病院広報アワード2023審査基準イメージ)
-病院広報関係者の英知が結集する場でもありますね。
そうです。実は、病院広報アワードでは、広報媒体の制作に関わる方々のモチベーションのアップも期待しています。民間企業ですと、同じ業種・業界の広報担当者が集まり、情報交流するケースもあります。病院広報アワードを、広報媒体の制作に日々向き合う関係者が集う場として捉え、病院広報を活性化していきたいと考えています。
-病院広報アワードへのエントリーはいつからですか。
2月27日にプレイベント「地域・患者に選ばれるためのコミュニケーションとは」を開催します。病院広報アワードのキックオフイベントに当たるもので、その日から、エントリーの受け付けがスタートします。このプレイベントの中で、エントリー要項などをご説明します。
プレイベントでは、現在、広報に携わっている病院担当者を招いたトークセッションもあり、現場の「ある・ある」話も多数紹介されます。参加費は無料です。このプレイベントを通じて病院広報に携わる方はもちろん、経営者、管理者の方も、広報に関する理解をより深め、エントリーに進んでもらいたいです。エントリーも無料です。多くの病院からのエントリーをお待ちしています。
病院広報アワード・プレイベントの詳細はこちらから↓
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