医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの8回目は、四国ブロック(徳島・香川・愛媛・高知)の二次医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■最少は香川「東部」
四国ブロックには合わせて16の二次医療圏があり、人口1万人当たりの病床数が最も多いのは、高知の「中央」(高知市・南国市・土佐市・香南市・香美市・本山町・大豊町・土佐町・大川村・いの町・仁淀川町・佐川町・越知町・日高村)の261.5床だった。
以下は、徳島の「西部」(美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)246.5床、高知の「安芸」(室戸市・安芸市・東洋町・奈半利町・田野町・安田町・北川村・馬路村・芸西村)213.1床などの順だった。
一方、下位3圏域は、香川の「東部」(高松市・さぬき市・東かがわ市・三木町・直島町)が146.7床、徳島の「南部」(小松島市・阿南市・勝浦町・上勝町・那賀町・牟岐町・美波町・海陽町)が150.3床、愛媛北部の「今治」(今治市・上島町)が152.9床だった。
今回の集計で最多だった高知の「中央」には人口51万4,665人に対して許可病床が1万3,461床ある。これに対し、最も少ない香川の「東部」では、高知の「中央」より多い人口53万453人を7,781床でカバーしている。これら2つの圏域の人口1万人当たり病床数には1.8倍の格差がある。
ただ、香川の「東部」を含め、四国ブロックの16圏域全てで人口1万人当たり病床数が全国平均の144.5床を上回った。
人口当たりの病床数を都道府県ベースで見ると、高知が突出して多いなど西日本や北海道が手厚く、首都圏など東日本が手薄な「西高東低」の傾向にあることが分かっている。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。
※四国ブロックの二次医療圏のランキング表は2ページ目に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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次回は1月30日(月)に「九州・沖縄ブロックのランキング」を配信予定
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