医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの7回目は、中国ブロック5県(鳥取・島根・岡山・広島・山口)の二次医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■最多は「長門」、1万人当たり274.6床
集計結果によると、中国ブロックにある計30の二次医療圏のうち、人口当たりの病床数が最も多いのは山口北西部の「長門」(長門市)で、1万人当たり274.6床だった。
トップ4はいずれも山口の医療圏が占めている。2位は山口南東部で、離島を含む「柳井」(柳井市・周防大島町・上関町・田布施町・平生町)の248.4床、3位は同南西部の「宇部・小野田」(宇部市・美祢市・山陽小野田市)で232.5床だった。トップの「長門」には人口3万2,336人に対して888床が整備されている。
一方、最も少ないのは隠岐諸島から成る島根の「隠岐」(隠岐の島町・西ノ島町・海士町・知夫村)で、1万人当たり82.6床。最多の「長門」とは3.3倍の格差がある。
「隠岐」を除くと、「広島」(広島市・安芸高田市・府中町・海田町・熊野町・坂町・安芸太田町・北広島町)が120.1床で最少だった。島根南東部の雲南(雲南市・奥出雲町・飯南町)121.2床、同じく中央部の「大田」(大田市・川本町・美郷町・邑南町)126.2床も少ない。
「隠岐」の人口は1万9,259人、許可病床の実数は159床。「広島」には中国ブロックで最多の人口136万187人が集中し、許可病床数は計1万6,331床だった。
中国ブロックには人口の少ない地域が多く、30医療圏のうち24圏域で1万人当たり病床数が全国平均(144.5床)を上回っている。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。
※中国ブロックの二次医療圏のランキング表は2ページ目に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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次回は1月26日(木)に「四国ブロックのランキング」を配信予定
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