医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの6回目は、近畿ブロック2府5県(三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)の二次医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■下位10圏域のうち4つは滋賀
近畿ブロックの二次医療圏ごとに人口当たり病床数を集計すると、和歌山南部の「新宮」(新宮市・那智勝浦町・太地町・古座川町・北山村・串本町)が最も多く、1万人当たり193.3床だった。
以下は、兵庫中央部の「北播磨」(西脇市・三木市・小野市・加西市・加東市・多可町)が169.7床、大阪南部の泉州(岸和田市・泉大津市・貝塚市・泉佐野市・和泉市・高石市・泉南市・阪南市・忠岡町・熊取町・田尻町・岬町)が167.8床などの順。
これに対し、最少は京都南部の「山城南」(木津川市・笠置町・和束町・精華町・南山城村)で55.3床だった。和歌山の「新宮」とは3.5倍の格差がある。合わせて45ある圏域のうち8圏域が全国平均(144.5床)を超えている。
滋賀東部の「湖東」(彦根市・愛荘町・豊郷町・甲良町・多賀町)の85.2床、同じく西部の「湖西」(高島市)の87.4床も少ない。病床の実数が最も少ないのは「湖西」で、人口4万6,926人を410床でカバーしている。滋賀の7つの二次医療圏のうち4つが近畿ブロックの下位10圏域に入った。
一方、このブロックには人口規模の大きい圏域が複数あり、トップ3は大阪中心部の「大阪市」(同市)が273万2,197人、兵庫南東部の「阪神」(尼崎市・西宮市・芦屋市・伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町)が176万9,649人、京都中央部の「京都・乙訓」(京都市・向日市・長岡京市・大山崎町)が154万3,529人。
大病院が集中する「大阪市」の人口1万人当たり病床数は117.4床で、45圏域中24番目の多さだった。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。
※近畿ブロックの二次医療圏のランキング表は2ページ目以降に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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次回は1月24日(火)に「中国ブロックのランキング」を配信予定
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