医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの5回目は、中部ブロック9県(新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知)の二次医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■「東三河北部」とは3.3倍の格差
集計結果によると、中部ブロックにある計57の二次医療圏のうち、人口に占める病床数が最も多いのは、伊豆半島の南端にある静岡の「賀茂」(下田市・東伊豆町・河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町)で、人口1万人当たり207.5床だった。
以下は、山梨中北部の「峡東」(山梨市・笛吹市・甲州市)が187.2床、石川南東部の「石川中央」(金沢市・白山市・かほく市・野々市市・津幡町・内灘町)が172.0床などの順。全国平均(144.5床)を上回ったのは、9県の計57の圏域のうち7圏域だった。
一方、人口に占める病床数が最も少ないのは愛知東部の「東三河北部」(新城市・設楽町・東栄町・豊根村)で、1万人当たり62.8床。
愛知南西部の「知多半島」(半田市・常滑市・東海市・大府市・知多市・阿久比町・東浦町・南知多町・美浜町・武豊町)の66.9床、愛知西部の「海部」(津島市・愛西市・弥富市・あま市・大治町・蟹江町・飛島村)の68.4床なども少なく、下位6医療圏をいずれも愛知の圏域が占めている。
「東三河北部」は、全国の335圏域のうち5番目の少なさで、山梨の「峡東」との格差は3.3倍だった。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。
※中部ブロックの二次医療圏のランキング表は2ページ目以降に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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次回は1月19日(木)に「近畿ブロックのランキング」を配信予定
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