医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの4回目は、関東ブロック1都6県の二次医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■人口当たり病床数、最多は群馬の「吾妻」
集計結果によると、1都6県にある合わせて66の二次医療圏のうち、人口1万人当たりの病床数が最も多かったのは、群馬西部の「吾妻」(中之条町・長野原町・嬬恋村・草津町・高山村・東吾妻町)の268.2床だった。
以下は、千葉南部の「安房」(館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町)が236.3床、群馬中央部の「渋川」(渋川市・榛東村・吉岡町)が198.6床など。
これに対し、少ないのは、東京の「島しょ」(大島町・利島村・新島村・神津島村・三宅村・御蔵島村・八丈町・青ヶ島村・小笠原村)が47.2床、同じく「区東部」(江戸川区・江東区・墨田区)が62.0床、埼玉の「さいたま」(さいたま市)が62.6床などだった。群馬の「吾妻」と、東京の「島しょ」には5.7倍の格差がある。
大学付属など大規模病院がひしめく東京の「区中央部」(台東区・文京区・港区・中央区・千代田区)は147.9床で、66圏域のうち7番目の多さだった。
この圏域には、人口92万5,692人に対し許可病床が1万3,695床あるが、官庁や大企業が集中し、日中にはほかの地域から大量の人口が流入する。人口1万人当たりの日中の病床数を東京23区ごとに見ると、中央区の19.3床が最少だった。このほか千代田区(24.7床)、台東区(37.7床)でも少なく、区中央部での手薄さが目立つ。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。
※関東ブロックの二次医療圏のランキング表は2ページ目以降に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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次回は2023年1月17日に「中部ブロックのランキング」を配信予定
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