全国自治体病院協議会が10日までに公表した「医療の質の評価・公表等推進事業」の結果によると、全国の自治体が運営する病院(精神科の標榜なし)を2022年4-9月に受診した初診患者の紹介率と逆紹介率は、それぞれ165病院の平均で64.3%と53.4%だった。一方、この期間に治療が一段落し、自宅などに退院した患者の割合(在宅復帰率)は162病院の平均で88.4%だった。【兼松昭夫】
紹介率は、初診患者のうち、ほかの医療機関からの紹介や救急で受診した患者の割合で、地域に医療機関が少ない「島しょ」や過疎地の病院などで低くなる。
また逆紹介率は、検査を終えたり、治療が一段落して治療方法が定まったりして「かかりつけ医」に逆紹介した初診患者の割合で、「かかりつけ医」との連携が強いと高くなる。全自病では、これらの指標でより高い値を目指している。
紹介率の年度ごとの平均値は、
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