医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの3回目は東北ブロック6県の医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■全圏域のほぼ3分の2が全国平均割れ
東北ブロックでは、全部で37ある二次医療圏のうちほぼ3分の2に当たる22の圏域で人口1万人当たり病床数が全国平均(144.5床)を割り込んでいる。
人口に占める病床数のトップ3は、岩手南東部の「釜石」(釜石市・大槌町)が234.9床、秋田南西部の「由利本荘・にかほ」(由利本荘市・にかほ市)が181.9床、同県北西部の「能代・山本」(能代市・藤里町・三種町・八峰町)が170.9床で、釜石の多さが突出している。この地域には人口4万2,571人に対し、許可病床が合わせて1,000床ある。
一方、最少は青森西部の「西北五(せいほくご)地域」(五所川原市・つがる市・鰺ヶ沢町・深浦町・鶴田町・中泊町)の91.6床だった。岩手の釜石とは2.6倍の格差がある。
東北ブロックで最大の人口を抱える宮城の「仙台」(仙台市・塩竈市・名取市・多賀城市・岩沼市・富谷市・亘理町・山元町・松島町・七ヶ浜町・利府町・大和町・大郷町・大衡村)には、151万1,290人に対し1万6,956床が整備されている。人口1万人当たりだと37の二次医療圏で31番目に多い112.2床になる。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。
※東北ブロックの二次医療圏のランキング表は2ページ目以降に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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次回は2023年1月13日に「関東ブロックのランキング」を配信予定
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