スマートヘルスケアタウンのビジョン実現に向け、藤田医科大学(愛知県豊明市)は、AWS(Amazon Web Services)上にPHR(Personal Health Record)基盤を構築した。同大の職員約6,000人がPHRシステムを試用しており、一般への展開も進めている。システム構築支援などに携わったアマゾン ウェブ サービス ジャパンのパブリックセクター事業開発本部の遠山仁啓・シニア事業開発マネージャー(ヘルスケア)に、PHRシステムを支えるクラウドの利点やセキュリティ対策などを聞いた。【新井哉】
「万が一、大災害等で1つのデータセンターが停止に陥ってしまった場合でも、機能停止になってしまうことを避け、運用を継続できることを考慮している」。遠山マネージャーは、クラウドサービスの利点をこう説明する。同社では、データセンターを分散して配置したり、洪水を考慮して河川の位置を計算に入れたりするなどの対策を講じており、藤田医科大学が目指すクラウド型 PHR システムによる災害復旧の強化と方向性が一致している。
(残り1029字 / 全1483字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】