CBニュース編集部は、医療データベース事業を展開する「ミーカンパニー」(東京都港区)と組み、新連載「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」をスタートした。「SCUELデータベース」にある、さまざまなオープンデータを通じて、自院などの経営戦略を客観的に考えてもらおうという企画。第1弾は二次医療圏別の病床数。1回目は、全国に335ある二次医療圏の人口1万人当たりの病床数をCBニュース編集部がランキング形式にまとめ、公開する。果たして1位は―。【兼松昭夫】
■トップは熊本・「芦北」
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用。今回は、医療圏ごとの人口は22年1月現在の住民基本台帳のデータを、病床数は、全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般、療養、精神、感染症、結核ごとの許可病床の総数(10月現在)をそれぞれ使った。そのため、実際は稼働していない病床も含まれる。
集計結果によると、人口1万人当たりの病床数が最も多い二次医療圏は熊本県の「芦北」(356.7床)で、北海道の「北空知」(353.3床)と「中空知」(319.4床)などがこれに続いた。トップ10の中に九州・沖縄の医療圏が5つ、北海道が3つ入った。
■下位10の半数が東京、埼玉
一方、最も少なかったのは東京都の「島しょ」(47.2床)だった。熊本の「芦北」とは8倍近い地域差がある。京都府の「山城南」(55.3床)、東京都の「区東部」(62.0床)も少ない。下位10のうち3つが東京、2つが埼玉の医療圏。人口1万人当たり病床数の全国平均は144.5床だった。
※全国の335二次医療圏のランキング表は2ページ目以降に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
(残り585字 / 全1418字)
次回は2023年1月5日に「北海道ブロックのランキング」を配信予定
【関連記事】