医療費の地域差解消が進まない。厚生労働省によると、1人当たり医療費は北海道と西日本が高く東日本が低い傾向が続いていて、この金額の上位と下位の5都道府県にも2018年度以降、大きな変化がない。同省では、新たな医療費適正化計画が始まる24年度に向け、高齢者医療確保法の改正も視野にてこ入れ策を検討する。【兼松昭夫】
医療費の地域差を減らすための取り組みは、新経済・財政再生計画(財政健全化計画)を踏まえて政府が21年末に作った改革工程表2021の中で、各都道府県が医療費適正化計画に沿って進めることとされている。それによって、23年度の地域差を14年度比で半減させるのが目標だ。
改革工程表の年末の改訂に向け、政府のワーキング・グループが14日、社会保障分野の検討課題の議論を始め、厚労省は、医療費の地域差の状況などこれまでの取り組み状況を報告した。
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