厚生労働省の「第8次医療計画等に関する検討会」が20日、「かかりつけ医機能」の強化に向けた議論を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大への対応や、外来医療の分化・連携を進める上での課題を洗い出し、「かかりつけ医機能」に求められる役割や強化策の具体化を年末にかけて話し合う。【兼松昭夫】
20日の検討会の様子(東京都内)
政府が2021年末に決めた新経済・財政再生計画の改革工程表では、医療・福祉サービスの改革のメニューとして「かかりつけ医」の普及を掲げ、「かかりつけ医機能」の明確化とそれを有効に発揮するための具体策を23年度にかけて検討するとしている。そのため厚労省は、年明け以降に別の検討の場で議論を引き継ぐことも視野に入れている。
厚労省はこの日、新型コロナへの対応や外来医療の役割分担・連携を進める上での「かかりつけ医機能」に関する課題のほか、「かかりつけ医機能の強化」がなぜ必要なのかを論点に挙げた。同省医政局の岡本利久総務課長は、「『かかりつけ医機能』とはすなわち何なのかについてもご意見をいただきたい」と呼び掛けた。
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