【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■感染対策向上加算・外来感染対策向上加算は改定の最重要項目
2022年度診療報酬改定についてまとめられている厚生労働省の説明資料を見ると、感染対策向上加算・外来感染対策向上加算は、資料中央に大きな文字で太字かつ赤線付きで書かれている。少しドキドキするくらい強調されているのだから、最重要項目であることに疑いの余地はないだろう。
余談だが、社会人になりたての頃、プレゼンテーション資料の見栄えを良くしようと思って文字のサイズや色を変えると、上司から「この色は何の意味があるの?」「太字と下線は何が違うの?」とかなり厳しい指導を受けた。このような文字を見るとドキドキするのは、かつてのトラウマのせいかもしれない。
資料 厚生労働省 診療報酬改定説明資料 機能編
厚生労働省 2022年度診療報酬改定説明資料より引用
感染対策向上加算は、大病院は加算1を、中小病院でも加算2・加算3をある程度届け出ている=グラフ1=。
グラフ1 感染対策向上加算の届出状況(病床規模別)
各地方厚生局 届出受理医療機関名簿(東北・関東信越 2022年4月1日現在、中国:2022年5月1日現在、その他:2022年6月1日現在)を基に作成
届出施設数では、加算1が1,100施設強、加算2が1,000施設弱、加算3が1,700施設強で、加算3が最も多い=グラフ2=。100床未満は加算3が多いものの、加算2の所も200施設程度見られ、2施設のみだが加算1の所もある。
グラフ2 感染対策向上加算の届出状況(病床規模別)
各地方厚生局 届出受理医療機関名簿(東北・関東信越 2022年4月1日現在、中国:2022年5月1日現在、その他:2022年6月1日現在)を基に作成
■一般病床を持たない施設での届出は厳しい
一般病床の有無で届出状況を見ると、一般病床を持たない施設は、
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次回配信は7月20日5:00を予定しています
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