厚生労働省がまとめた最近の医療費の動向「概算医療費」2021年度2月号によると、21年度4-2月累計の医療費は40.0兆円で、前年同期比+4.6%となった。伸び率は、2月が+0.0%にとどまったため、1月までの累計より0.5ポイント低下した。3月の伸びも2月と同程度とみられることから、21年度を通じた伸び率は+4.2%程度になる見込みだ。【ライター 設楽幸雄】
21年度の概算医療費の伸びは、コロナ禍でマイナスとなった20年度の反動で、比較的高い伸びを続け、4-1月の累計では+5.1%となっていた。
しかし、2月の医療費は、平日数、土曜日の数とも前年同月と変わらない中で、前年同月に対し+0.0%の3.4兆円にとどまった。コロナ第6波の新規感染者数がピークに達した時期で、その影響があったものとみられる。
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