医療機関の外来診療を評価する初診料や再診料の算定が新型コロナウイルスの感染が各地で拡大した2020年に落ち込んだものの、21年に回復に転じたことが、厚生労働省の社会医療診療行為別統計で分かった。オンライン診療料の算定は、19-20年に大幅に増えたが、21年には再び減少した。【兼松昭夫】
厚労省が22日に公表した21年6月審査分の集計結果によると、全国の医療機関による初診料の算定は1,622万2,773回で20年6月審査分の1,265万8,946回から28.2%増えた。新型コロナが拡大した20年には、19年6月審査分(2,123万1,812回)に比べほぼ4割減少したが、21年には19年の8割近い水準に戻した計算になる。
一方、再診料の算定は19年が8,344万6,895回、20年が6,887万4,231回で、コロナ拡大後は17.5%の減。これに対して21年は13.4%増の7,812万5,532回だった。
「かかりつけ医機能」を評価する診療報酬の算定も変動した。
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