中央社会保険医療協議会・総会は18日、腎細胞がんと肝細胞がんを効能とする武田薬品の「カボメティクス錠」の費用対効果評価案を了承した。腎細胞がんでは比較対照技術に対するICERは薬価維持の範囲、一方、肝細胞がんでは比較対照技術に対し効果は同等で費用削減となった。費用削減の場合、要件に合致すれば薬価引き上げとなるが、カボメティクス錠は薬価引き上げの範囲にはないとされた。【ライター 設楽幸雄】
カボメティクス錠(カボザンチニブリンゴ酸塩)は、「根治切除不能または転移性の腎細胞癌」の効能で2020年5月20日に薬価収載された。販売開始から10年度をピークとする予測販売額が127億円と100億円を超えたことから、費用対効果評価の対象となった。
同年11月には、「がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌」が効能追加され、費用対効果評価の提出期限が延長となり、21年8月に企業分析が提出された。
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