手術や検査の実施状況を把握するため、厚生労働省が3年置きに行っている「医療施設静態調査」によると、新型コロナウイルスの感染が各地で拡大した2020年9月に、がんの手術は全国の2,015病院で合わせて5万7,321件行われていた。感染拡大がなかった17年の同月に比べ、実施件数は3.9%(2,349件)、病院数は6.4%(137病院)、それぞれ減少した。【兼松昭夫】
17年9月には2,152病院が計5万9,670件、がんの手術を実施していた。6年前の14年9月は、実施病院数が2,319病院、件数が計5万6,143件だった。
また、20年9月の1病院当たりの実施件数は28.4件だった。実施件数よりも病院数の下げ幅が大きかったため、17年の同月(27.7件)から増加した。
新型コロナに対応できる空床を確保するため、政府は20年3月、医師が可能と判断すれば予定手術や予定入院を延期するよう医療機関に要請した。
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