厚生労働省の「医療分野における仮名加工情報の保護と利活用に関する検討会」が11日開かれ、有識者へのヒアリングが行われた。有識者は、医療情報の利活用や本人保護の問題点を指摘。患者の立場を代表する構成員を含む第三者機関が情報利用の適正性を審査する仕組みなどの必要性を訴えた。【新井哉】
米村滋人参考人(東京大大学院法学政治学研究科教授)は、医療情報の利活用の問題点について、本人の同意があっても医療機関がデータ連携を認めない例があることを取り上げ、「総じて医療機関側が情報利用に消極的な傾向」があるとした。また、 「本人同意なしには一切の情報利用が許容されない」とする社会的風潮が強く、それを覆すことが容易でないことも説明した。
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