厚生労働省は、15日に開かれた「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」で、医療に関する患者の「意思決定支援」について、新たな支援の仕組みを提案した。医療従事者が実施する「意思決定支援」のプロセスと異なり、患者の孤立感や不安感の軽減、自尊心・自己肯定感の回復を図るものとして位置付ける必要があるとした。【新井哉】
厚労省は、新たな仕組みにおける支援者の役割も想定しており、具体的な内容として、▽本人を勇気づける、本人の味方として本人の立場で行動する、病院を訪問して面会する▽本人が困っていることや不安に思っていることを聴く▽本人の権利、精神医療審査会、入院制度に関する法律や医師、看護師、精神保健福祉士などの役割、弁護士(代理人制度)、利用できる社会資源(障害福祉サービス)などについて、分かりやすく説明し、情報提供を行う▽本人が医療機関に自分の考えや希望を伝える際に寄り添う-ことを挙げた。
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